大切にしてきた特別なぬいぐるみや人形の処分は心が苦しいものです。たくさんの思い出や、たくさんの気持ちを共有してきました…。
それでも、処分しなくてはならないときが来ます。そのようなときは、どのように処分をしたら良いのでしょうか。おすすめの処分の仕方をご紹介します。
人にあげたり売ってはだめ!「供養」をしましょう
大切にしていた特別なぬいぐるみや人形の処分には、やはり「供養」をおすすめします。人にあげたり、売ったりすることは、あまりおすすめできません(寄付やリサイクルなども同じです)。その理由を解説します。
ぬいぐるみや人形の気持ち
仏像に魂を入れると言いますが、同じように、ぬいぐるみや人形にも、大切にしていた人の気持ちが入ると言われています。彼らならではの心を持つというのです。
・ぬいぐるみや人形は、最初に大切にしてくれた人を忘れられない
ぬいぐるみや人形は、最初に大切にしてくれた人の気持ちを受け、心が芽生え、その人を大切に想います。その人の気持ちに反応して心が芽生えたのだから、ひたむきにその人だけを想うのです。
なので、新たに別の人が大切にしてくれたとしても、元の持ち主のことが忘れられず、ずっと泣いていると言われています。
・呪いの人形などの多くが、ただ寂しい気持ちが強い人形
同じように、呪いの人形などと言われているものの多くは「呪い」などではなく、この「寂しい」気持ちの現れだとも言われています。ただ寂しい気持ちが強いだけなのです。
・人にあげたり、売ったりするのはおすすめできない
大切にしていた人形が寂しくて泣いているというのは、とても悲しいことです。
だからこそ、他の人に譲らずに、しっかり供養して、天の神様の元へ還してあげる必要があるのです。
・ぬいぐるみや人形は、大切にしてくれた人の気持ちを受けて、心が芽生え、その人を大切に想う。だから、彼らにとっては、その人でなければならない
供養の方法
では供養の方法をご紹介します。こちらでご紹介するのは、大きく分けて以下の2つです。
・供養してもらう
・自分で供養する
供養してもらう方法としてはこちらを
・神社仏閣
・供養祭
・葬儀社
自分で供養する方法としてはこちらをご紹介します。
・供養キット(結城諏訪神社)
・自宅にあるもので行う方法
神社仏閣での供養
神社仏閣では、人形供養を行っている寺社がありますので、「各都道府県の人形供養ができる『神社仏閣の検索サイト』」をご紹介します。ご自身の地域で探してみてください。
寺社の中には、ぬいぐるみや人形の「郵送」を受け付けている寺社もあるので、「郵送ができる代表的な神社仏閣」もご紹介します。
● 各地の人形供養できる神社仏閣の検索サイト「ホトカミ」
・都道府県別に検索可
・205件の寺社を掲載
● 千葉県長生郡 長福寿寺(郵送可)
・人形供養400年の歴史あり
・3ヶ月の読経供養後お焚き上げ
・1,000円から(+送料)
【所在地】千葉県長生郡長南町
● 千葉県市川市 光胤山(こういんざん)本光寺(郵送可)
・人形供養大祭(4月第2日曜日)もあり
・要予約
・1,000円から(+送料)
【所在地】千葉県市川市大野町
● 群馬県藤岡市 富士浅間神社(郵送可)
・毎月式典を実行。供養終了の報告あり
・持込郵送共に事前連絡が必要
・みかん箱1つ分の目安:2,500円前後(気持ちで収める)(+送料)
【所在地】群馬県藤岡市藤岡
人形供養祭
各地で人形供養を大規模で行う「供養祭」があり、こちらでも供養ができます。代表的なものと一覧をご紹介します。
ご紹介するもの以外でも各地で実施されていますので、「人形供養祭 ○○(地域名)」での検索もおすすめいたします。
● 明治神宮人形感謝祭(郵送可(代行サービスへ))
・毎年10月初旬
・東京都渋谷区明治神宮本殿にて
・3千円から
・代行サービス(日本人形協会)により年中「郵送受付」実施
→申込後に送られてくる「お人形差出キット」で梱包をして郵送
【開催場所】東京都渋谷区代々木神園町 明治神宮御社殿(本殿)
● 岩槻人形供養祭(郵送可)
・日本有数の雛人形の名産地
・毎年11月3日
・さいたま県岩槻城址公園内にて
・3千円より
【開催場所】埼玉県さいたま市岩槻区太田 岩槻城址公園 人形塚
● 全国人形供養スケジュール
・数多くの供養祭を掲載
・問い合わせ先の電話番号を記載
・URLはなし
葬儀社での供養
葬儀社での供養も可能ですので、「葬儀社 人形供養 ○○(地域名)」で検索してみてください。安価なところも多く、読経に加え、お焚きあげをしてくれる葬儀社もあります。
自分で行う供養
やむを得ない理由により、自分で供養を行いたい場合の方法をご紹介します。おすすめは「もの供養キット」の使用です。
ご自身で廃棄をする場合は、供養後だとしても、心が苦しくなることが多くあります。自治体の基準に合わせながらも、苦しみの少ない方法で廃棄方法をご検討ください。
● 結城諏訪神社 《もの供養キット》
・自宅で行うための一式が送られてくる
・送られてきた形代(紙の人形)に人形の御霊を移し替える
・移した形代を神社に送り返し、供養してもらう
・人形は依頼者が処分(布などで包んで処理をしましょう)
・5千円より
・通常の人形供養も実施
【所在地】茨城県結城市上山川
● 家にあるもので行う
【準備をするもの】
①白い和紙(なければ白い紙)または、白い布
②清めの塩
③人形の汚れを落とすタオルか布
- 入浴で自身の身体をきれいにする(清める)
- 人形の身体を拭き、汚れを落とす(感謝の気持ちを込める)
- 白い和紙(白い布)の上に汚れを落とした人形を置く
- 人形に清めの塩をまく(人形が天へ昇るよう祈る)
- 最後にもういちど感謝の気持ちを伝える
- 下にひいた白い和紙(白い布)で人形を包む
- そのままの状態で廃棄などの処理を行う
どうしても、譲渡・売却をしたい場合のおすすめの方法
譲渡、売却するなら供養(人形の御霊を抜いた)後にで行いましょう。以下の2つがおすすめです。
- 神社などに相談し、供養後に持ち帰る
- 上記の「自分で行う供養」の後に行う(6.以降は行わない)
まとめ
ぬいぐるみや人形の処分で大切なのは、心の問題だと思います。感謝の気持ちを持ち、自分の心が痛まない処分の仕方を選んでみてください。
同時に、共に過ごしてきた彼らの心を大切にし、供養によって、天の神様の元に還してあげたいですね。
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